『ちょっと厳し目の評価ですが』
正直、今まで読んできた小川洋子作品の中で一番読みにくかった。小川作品のいいところは、荒唐無稽とも思われるような設定に、読者をうまく引き込んでいくところにあると思っている。
しかしこの作品はいまいち入り込むことが出来なかった。私の集中力のなさが原因だったのかもしれない。しかし、今までの作品と比べるとやはり読みづらかったのは事実だと思う。
描かれているモチーフは基本的に他の作品と同じだ。なので、小川作品独特のグロテスクさを求めている人は十分楽しめることが出来ると思う。
筑摩書房 エ714円