『同じモチーフで四つの話。』同じ主人公と同じ四畳半の下宿と同じモチーフで四つの話。 森見氏の本を読むのは四作目で、ずいぶん作品世界に馴れたところで、 今度も男汁たっぶりの貧乏学生生活堪能しました。 一番気に入ったのはやはり奇想天外を通り越して、 シュールともいえる、四つ目のエピソードでした。 マンネリ一歩手前で最後の小さなどんでん返しが気持ち良かった。 忌まわしい存在のはずの小津が可愛らしく思えてくるから不思議。 角川書店 700円