『運命を変える旅に出る』
『ブレイブ・ストーリー (1) 幽霊ビル』です。ライトノベルのレーベルである角川スニーカー文庫で4分冊です。3分冊だった原本とは、フリガナが多い以外は違いは無いとのことです。
主人公亘が最初に一回幻界に入るまでの、日常シーンが長くて、ここでダレる人もいそうです。個人の好みの差になりますが、文章が過剰に饒舌で読むのが辛かったのも事実です。アニメなら、こういうシーンは大抵さらっと流してあるので、アニメから入る人ならば抵抗はないのでしょうけど。
亘が一度幻界に迷い込んだ辺りから面白くなってきて、ページを繰る速度も上がったのですが、石岡たちが行方不明になるくだりのリアリティの無さでちょっとまたペースダウンしてしまいました。
口絵に主要登場キャラがイラスト付きで紹介されていますが、本編にはイラストはありません。
4分冊ですから、物語全体における起承転結の起なのですが、主人公が本格的に異世界に行く、という部分で終わっています。
冒頭と行方不明部分で☆1、本文イラストが無いことと本巻は起だけでしかないことで☆1を減じて☆3です。
角川書店 エ600円