『魔をたずねて』作者の人柄がにじみ出ている旅行記です。東京の街を普段とは、違った視点で、再発見できるかもしれません。東京の下町で育った著者ならではの感性かもしれません。現代人が失いつつある、'魔'の感覚など、単なる旅行記ではなく、文明批評になっているところも興味深く読めます。 新潮社 エ500円