『読みやすい都市ミステリ7編』宮部さんの文章は読みやすいです。 三面記事だけど心のどこかに気にかかる、そんな新聞記事を読んだような読後感を持ちました。 街のどこかで起きてる事件を作者がそっと観察して書いているような感覚です。 この人は短編もうまいなぁと思います。 どれも面白かったんですが、5年間の時間をひきずっている調査事務所の職員が 主人公の「過ぎたこと」が、変わっていて特におもしろかったです。 文藝春秋 エ570円