『やっぱり茂七親分が一番!』
宮部みゆきが生み出した登場人物では茂七親分が一番輝いてますね。物語りも巧みに作られているし、人情もあるしで安心して読めます。短編だと本当に上手い文章を書きますよね。美味しそうな料理の描写も流石でした。思わず一杯やりたくなりますね。
この後、茂七親分は彼女の作品には登場してこないのが残念ですね。「ぼんくら」で隠居のように扱われていましたから、もう無理でしょうかねぇ。超能力者ばかりを登場させて安直に物語を書き進めている今の宮部みゆきはちょいと寂しいねぇ。
新潮社 エ500円