『宮部みゆき、恐るべし!』
この傑作短編コレクションも3冊目。これでシリーズ読破と思うと、ちょっと寂しい。
のだけれど、中だるみだったのではないか。
宮部みゆきさんともあろう人が、もっと面白い小説を探し出してきても良さそうなモノに。
と思うのだが、このシリーズは松本清張さんの幅の広さをアピールするためにやっているのだろうと思うと、納得がいく。
それに松本清張は、長編の事件に巻き込まれた人が謎を解明していく話が得意の作家なので、これでいいのだ。そうに違いない。
わかったことは、筋の展開で強引なものも存在すると言うこと。
帝銀事件は、謎だらけと言うこと。
と言うわけで、松本清張さんの中で次に読むべき本は「小説帝銀事件」
作家を紹介し、読ませるシリーズとして、良くできている。
宮部みゆき、恐るべし!
文藝春秋 エ700円