『面白かった!』 拝島という、今なお因習の残る島に、島を離れている高校生の悟史が、13年ぶりの大祭に帰ってくる。彼を待っているのは島の風習である持念兄弟の光市。不思議をみることが出来る悟史は、「あれ」と呼ばれている邪悪なものをみてしまう。そのことで島の隠された秘密と関わっていく……。 読むのに時間がかかってしまったのは、溢れるような言葉のイメージのせいだと思う。が、それが面白く心地よかった。 犬丸という人間の形を持って現れる神様の捉え方も面白かった。 角川書店 エ660円