『シリーズ化、希望します。』
戦時中(この単語も古いのか?)の世界をもとにした話なので難しいのかなと躊躇していたのですが、読み出すとスラスラ読めました。一話完結の5話収録されていて一話大体50ページ、一時間程度。TVドラマで言うと、一話あたりの内容が、1時間か2時間ドラマくらいです。戦時中はゾルゲというスパイも実際に暗躍していたので、これは面白そうだと購入しました。話が短い分、読み始めたら頭の中の記憶があるうちに事件が解決します。なんとなく勘で黒幕がわかったりもしますが、謎解きというよりも、この戦時中の雰囲気を上手く表現していて、どちらかというとその雰囲気にドップリ浸かる事の方が心地よかったです。飛崎君はどうなったのでしょうか?最前線に移動になったようですが、多分、激戦区中の激戦区に送り込まれたのでしょう。読んだ後になんともいえない余韻が残りました。
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