『台詞が…』
『のぼうの城』に続く待望の作品。なるほど確かにストーリーや展開も評判通り面白い。ただ前作から何かが引っかかると思うのが、台詞だということが、この作品でやっと分かりました。かなり小中学校生が使うような、しかも都会っ子のような言葉使い。これは著者の意図とは思いますが…だからこそ新鮮といえば新鮮…。しかし長年、時代小説や大河小説に親しんでいる中年の私にはヤッパリ馴染めないな、と思います。台詞のたびに何か引っかかるってせっかくの熱いストーリー展開で水をかけられる気がします。伝統的な言い回しとまでは言いませんが余りにも現代的な言い回しで…。
新潮社 エ1,575円