『難しい』
難解な本だった。しかし難しかったにもかかわらず読みやすく、読み終わったあと「良い本だった」と言えるそんな本。
本作に出てくる「あなたについて」の小説の一部がなによりいい。なにがいいと聞かれるとそれを答えるのも難しい、けど心の表面でなく中心に届くそんな感じ。本にドッグイヤーをして何度もその部分を読み返したくなった。
この本をホントに理解できたとき読み手として、そして人として成長できそうな気がした。
いつかもう一度読んでみようと思う。
ただ重松清らしさを求めてる人にはオススメできるとは言えない。もし読むなら重松清だということを忘れて読んでほしい。
幻冬舎 エ560円