『こどもの視点』
6歳の男の子がいる。本を読まなくて困っていた。が、あるとき彼がこの本を図書館で見つけ、繰り返し眺めているのに気が付いた。手離そうとしないので買ってやる。届くと待ちわびたように眺める。繰り返し繰り返し見ている。
大人は書名や著者の肩書きや書評につられて本を選ぶことが多い。しかし子供は本の力に惹かれるのだと思う。本書に続けて同じシリーズの本を買い始めた。やはり男の子は興味を持ち続けているようだ。こどもの目にだけ映る力を持った本だと思う。こういう本はざらにはない。
朝日出版社 エ1,470円