『なやむことになやまないで』
まえがきとあとがきに重松さんが書かれていることですが、この本と前著の基本方針は「悩んでもいい、でも悩んでいる自分については悩まないで」ということです。
中学生とか高校生が対象の悩み相談なのですが、彼らの悩みはこちらが予想するよりも複雑です。
悩みや問題解決の機会が大人よりも少ない中で解決するわけだから、よっぽど大変なのだなと感じました。
大人であれば良くも悪くもここまで切実に悩むことはできないかと思います。
同じシリーズで「14歳からの仕事道」のなかでは悩むだけ悩んだら、その対象については結果はどうあれ吹っ切れる、という意味のことが書いてあります。
そういう解決もありますね、重松さんもそれと似たような回答をしていたりします。
前著に引き続き、重松さんの真摯な対応が伺える本でもありました。
理論社 エ1,260円