『子供の悩みに真剣に答えるということ』
小学校高学年から高校生くらいまでの悩みに、重松清が真剣に答える。ご存知のように、重松清の小説はもうそれだけで「悩み相談室」みたいなものなのだが、この本は悩みに直接答えているのだら、迫力が違う。
よりみちパンセ!シリーズは全部そうなのかもしれないけど、子供にも大人にも読んで欲しい内容が満載だ。子供に真剣に付き合うということは、世界の本質を理解するということだから当然なのかもね。
「お姉ちゃんが高校になって急に夜遅く帰るようになった。心配です。」
「大人はどうしてピアスに反対するんでしょうか。」
「私の大親友がいじめられています。」
重松さんは手を抜かない。なるほどこんな親だったり、先生だったりしたら、子供は何でも話すことが出来るだろうか。それともやはり反発して、自分で解決するようになるだろうか。重松さんは繰り返し、自分で解決するな、という。皆さんはどう答えますか。
理論社 エ1,260円