『涙でくしゃくしゃ』
自分自身や自分にとって大切な人を失う「その日」。
連作短編集と書いてあったので、
最初の話から読みました。
最初の作品から
目ん玉が涙でてんこ盛り状態だった。
表題作を読んだ時、
涙のダムは決壊し、
鼻水のダムも決壊し、
クシャクシャに泣き、
文字も涙でぼやけ、
鼻水は滴り落ちそうで、
涙を拭きながら、
鼻水をかみながら、
読み終えた。
表題作は連れ合いが若くして亡くなる悲劇ですが、
夫婦の愛が深くて独り者の小生には、
ある意味うらやましい話でした。
思いっきり泣かされたけど・・・。
文藝春秋 エ610円