『ただの推理小説ではない。。。』
作者のあとがきにあるように、
まさに、
4人の少女への、
あこがれがつまった作品。
もちろん、
重要なキープレイヤーに、
美少年………はいるにはいるが、
やはりメインの流れを作るのは、
少女たちである。
過去の、
幼少時代に起きた、
“事故”は、
それぞれ違う記憶となって、残っていた。
いや、
記憶から消されていた。
高校に入学し、
少女たちは再会する。
それは、運命の糸に操られるかのように、
記憶が交錯し、
過去の事実が浮き彫りにされていく。
ラストには、
大ドンデン返しも待ち受けています。
推理小説的要素と、
少女への憧れが書かれた小説的要素が入り混じった、
作者ならではの秀作でした。
中央公論新社 エ620円