『最初はもしや・・・』
恩田先生の作品は、他の作品などから、ひょっとしたらインスパイアされたテーマを先生独自の世界観に塗り替えてまったく別の作品に仕立て上げる作品で秀逸なものが多いと感じてます。
今回は秀作との評価の高い映画「CUBE」がモデルじゃないかなぁ・・・と途中までは凄く不安に思いつつも作品の内容に魅かれて読み進めていきましたが・・・
内容はネタバレになるので触れませんが、まったく違う話に仕上がり、ちゃんとオチも理由もこの作品にはあります。ネタ的には普通のオチなのですが(超常現象などご都合主義でないオチなので不満は残りません)よく纏められた作品だと思います。楽しく読める作品です。
双葉社 エ550円