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『同時代青春グラフィティ』
78年に浪人生として名古屋から上京した田村久雄がフリーのコピーライターとして地歩を固めるまでの同時代青春グラフィティ。上京した日に後楽園で感じたキャンディーズ解散の熱気、駆け出しのコピーライターとして駆け回るさなかに聞いたジョン・レノンの訃報など、時代々々を感じさせるキーワードを織り込みながら20代を駆け抜けた一人の青年の姿を半自伝的につづった一冊。著者自身が若かりし頃に抱いていたであろう青い気負いがむず痒い共感を呼び起こす。自分史と東京史を重ねたいという欲求は東京に暮らす物書きなら皆抱くものなのかなあ、と思ったりもしながら。
集英社 1,680円