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犬のしっぽを撫でながら



『身近に感じた。』
「博士の愛した数式」の著者によるエッセイである。
巻頭はメイキング「博士の愛した数式」が述べられているのだが、もっとも気になったのは、本の真ん中あたり、緑色のページである。
このページは著者がアンネ・フランクについて書いたときのことや
後日談が書かれている。
「アンネの日記」を知らないひとはいないだろうが、実際に読んだひとはどれくらいいるだろう?
かく云う僕も読んだことがない。著者のアンネに対する思いを読み、これはぜひ読んでみたくなった。
本を読むきっかけなんて、こんなことからかも知れない。

本書は著者の日常を垣間見ることができ、興味深かい。小説を書くとき、著者はストーリーが決まっているわけではないと言う。
『私はストーリーが書きたいわけではありません。私が書きたいのは人間であり、その人間が生きている場所であり、人と人の間に通い合う感情なのです。(後略)』頭に浮かんだ人物が色々な場所を移動し、色々な人と出会う。著者はそれを観察し、言葉に置き換えていくのだそうだ。
ある意味、妄想を文章化しているらしい。
成程「博士が愛した数式」のあの自然な情景描写に納得できた。

あと驚いたのは、著者が岡山出身であること。熱烈な阪神タイガースファンであること、いまは芦屋に住んでいることなどあまりに身近にいたことだ。こんなことは一億一千万人いる人口の中では特筆することではないかも知れないが、ファンになるってことは、こんな些細な共通点からかも知れない。

集英社 1,470円

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