『にぎやかな発酵!?』
謎めいた老人から「日本の優れた発酵食品を後世に伝える本」の制作を依頼された青年編集者・船木聖司は日本各地を取材し、糠漬、熟鮓、鰹節、醤油など微生物の偉大な営みに魅せられていく。船木と船木をめぐる人々の絡み合う人生・感情の機微を微生物の営みに重ね、生の豊饒さを描く意欲作!
長い時間をかけてでき上がる発酵食品を通して、人間も、時間をかけて熟成されていく事を教えてくれます。
また人には大事な出会いが必ずあり、その瞬間を逃してはいけないということ、そんなことを教えられました。
文中の「勇気はどこからかわいて来るものではなく、自分自身の中から引っ張り出すものだ」には納得すると同時に、なかなかね・・・
中央公論新社 エ1,680円