『日本刀を救うために折れた刀』
のきばしら・・・。
ある刀鍛冶が、心血をそそいで打ち上げた無銘の刀。
この名刀が、時代の流れと共に多くの人びとの手を経て、その役目を終えるまでの物語。
複数の作家が共通のテーマで話を紡ぎあげる企画は珍しくないですが、
この本は面白い。
各作家と、その作家らしいストーリーにニヤリとさせられるし、全体のまとまりも良い。
名刀は世にたくさんあるが、この一振りは特別だ。
敗戦直後、消え行く運命にあった多くの日本刀を救うために、アメリカ人の眼前で「鉄板切り」に挑戦させられるのだから・・・。
是非、映画かテレビドラマになって欲しい。
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