『説明オチ』
導入から中盤までのストーリー展開は素晴らしく見事に
引きつけられ、一気に読んでしまいました。
しかしラストは結局、異常に長い黒幕の告白と
もう一人の重要人物の長い告白ですべてが説明されるというミステリーに
ありがちな「説明オチ」です。
シャーロック・ホームズのように自らの推理を自慢げに語るのが
ひとつのパーソナリティーになっているような人物なら理解できるのですが、
普通の悪人や登場人物が相手に対して長々と説明するのは、不自然だと思います。
そういうミステリー多いですけどね。
新潮社 エ900円