『七つの扉』
阿刀田高さんの作品が好きで購入しましたが、アンソロジーなので今まで読んだことのない人の作品が読めたのも良かったです。
私が特に良かったと思ったのは、乃南アサさんの「夕がすみ」。一見そんなに怖くないんだけど、最後まで読むとじんわりとした気味悪さが残ります。
高橋克彦さんの「母の死んだ家」は、初めの方はちょっと読むのが面倒でしたが後半から最後にかけてが凄かったです。いや、とにかくすごい!こういうどんでん返しみたいなの好きです。
七人ともそれぞれ味があってよかったです。ただ、七つもあれば自分に合わないものもまぁあるわけで…星四つに留めました。
ですが、決して作品が劣っているわけではありません。単に好みの問題です。
アンソロジー好きな方はぜひ手にとってみてはいかがでしょう?
新潮社 エ420円