『巨匠を知るのにオススメ。純文学にミステリーに現代史』
松本清張さんと聞くと長編でどこなく昔の推理小説というイメージでした。
しかし、宮部みゆきさんが推薦されることで、
読んでみようという気にさせられたことを、結果的に嬉しく思います。
ミステリー作家として日本を代表する松本清張さんで、
そのイメージがあまりに強かったのですが、
実は芥川賞(純文学)作家でもあると知り、また昭和史の
ノンフィクション作家でもあることを知り驚きました。
ドシリの心に響く表現やストーリーは、
巨匠と呼ばれる著者の力を感じます。
短編だけに、エンディングが想像でいるものもありましたが、
宮部みゆきさんの前口上によって、単なる結末以上に深くも考えることができ
2つの面から楽しめると思います。
文藝春秋 エ750円