『超能力ミステリー』 超能力を取り入れた珍しいミステリー。でもミステリーとしてはどうなのかと思う。「事件」性は低い、ミステリーの命であるはずのお得意の「種明かし」だけとると冴えない。でも僕はミステリー嫌いなので、この小説の登場人物たちが魅力的に感じ小説として面白く読んだ。2人の少年たちもそうだし、七恵という女性と主人公の交流はとても印象的。余韻が深くこれはなかなかいい小説です。 新潮社 エ780円