『加速する物語と、新たな人物に興奮』
一巻の続きを迎えた本巻、見所満載です。
三巻を読み終えた時点では読者にほとんどの謎が明らかにされているのですが、それらの事実は登場人物には明らかにされていません。それをどうやって相関する人物達に伝えていくか。その手法と展開が実に面白くまたしても一気読み。
「建築家」なる人物の登場が匂わされた時にはドキドキしてしまいました。こういう特殊能力を持ったキャラクター、いいですよね。五巻では彼の活躍が大いに事件に関わってくると思われます。
五巻に繋がるのラストも見事ですし、模倣犯という単語が初めて出てくるのもこの巻です。
新潮社 エ780円