『妄想と現実の狭間には…』
こんなにも妄想をくり広げて日常生活に支障が出ないのだろうか? と心配になるほどの激烈な妄想っぷりに笑いのツボが刺激されまくり。
時には○○娘。の非常識な喋り方に憤り、時には世界の俳優やスポーツ選手の胸毛に思いを馳せている。そんな日常(?)の刺激を集めた作品。
私の中では、前回読んだ「夢のような幸福」よりも爆笑度が高かった。某男性作家のエッセイ以来、電車の中で吹き出してしまうという恥ずかしい思いをさせていただいた。「週刊新潮」に連載していたということで、オジサマたちも読んでいたのだろうが、オジサマたちの反応が気になってしまう。“世の中の女性たち皆「ボーイズラヴ」に興味を持ち、ベッカム同様シーマンやカーンを見てキャーキャー言っているのだな。フムフム”などと思ってしまってはいないだろうか…心配です。
新潮社 エ1,470円