『入門者向けではない』
初めて文楽を見る人に参考になる本かなと思って購入しましたが、全然違いました。
三浦さん、文楽が好きなんだもん。すでに、演者に萌え萌えなんだもん。文楽を知らない人間、特に文楽って退屈と思っている人は、かえって引きますよ。ああそう。好きなんですか。そうですか。勝手にしてください、って感じ。
この本は、すでに文楽を好きな人が、「三浦さんも好きなんだ。わたしもそう思うよ。うんうん」と、確認するための本です。
入門用には、もっと別の本を読みましょう。
やおい本の解説の時も思いましたが、三浦さんって、自分が好きな物とは、うまく距離が取れない人なのかな。
つまり、彼女の書く物で面白いのは、むしろ彼女が大好きではないものなのではないかなと思いましたね。
ポプラ社 エ1,680円