『下手です。』就活を題材にした、私小説的な小説。主人公が落とされた小学館、講談社、新潮社と推測される大手出版社が登場し、作家人生大丈夫なのかとも思うが、そのお陰で、読者には著者の小説を読める幸福があるわけで、落としてくれた出版社の皆さんに感謝したい、と読後思った。小説としての面白さはいまひとつか。いまどきの若者(特に男たち)の考え方を知るには良い本かも。 新潮社 エ500円