『無神経小説の代表格』
日本の書店員は何を考えているんだ
このような本がなぜ本屋大賞にふさわしいと思うのか
そしてなぜ面白いと感じるのか、訳が分からない
話はまずホームルームから始まる
一人の女性教師がずっとしゃべり倒すというだけ。
だから書こうと思えば誰でもかける
話の展開は山田悠介のようにガキの下品な妄想で、
ミステリー性からも物語性からもセンスを感じない
これが小説推理新人賞を取れたのだから、運というのはすごい
選考委員は何を考えているのだろうか?
全く意味が分からない
話が進むにつれ、作者のメッキがはがれてくる
過去あった事件を引き合わせたような展開、
キャラクター造形の単純さ、文章力の薄さ、
そこまでなら許せた
ただの非力な妄想作家がいたものだと思って大目に見ておくはずだった
問題は作者の無神経で短絡な意見である
少なくとも小説には作家の性格がうつる
特に社会問題を取り上げるのならなおさらだ
この作者の意見は腐っている
エイズの取り上げ方にしても、家族の取り扱いにしてもそうだ
しかも、それが効果として使われているわけではない。
冒涜であり、下品であり、暴力である。
短絡で、あまりにも無神経だ
軽蔑にあたいする
最後の展開、驚かされたひとは多かったかもしれない
だが、それに驚いた人間は、まだまだ本読みとして未熟だ
無神経な小説は後世には残らない
無駄な時間だった
ただむかついただけだった
だが一番むかついたといえば、この本が売れた世の中と
本屋大賞授賞式で恍惚とした表情で立っていた、
「私は平和な人間なので、平和でない世界を書きたい」
と興味本位で語る、無神経な湊かなえ氏本人に対してかも知れない
最後に一言
興味本位で首を突っ込んで知った風な口をきくな。
双葉社 エ1,470円