『いいものはいい。』
ひねくれた私は、角田さんの作品を直木賞ものから読まず、
あえてこれから入りました。
角田さんの世界を知らないで、とにかくこれから読んでみたのです。
しかし初めて自分の勘を信じてよかったと思える本との出会いでした。
大人になって随分経ちますが、
まだまだ小説を読んで泣ける心が残っていたと、嬉しくなります。
他の人同様、何度も読み返したくなる本。
短編であるために読み手の集中力も維持でき、
なおかつ情景が浮かびやすい描写のおかげで
物語の中にすぐ入ることができます。
疲れたり考えすぎた時、現実逃避して楽になれるので、
ぜひみんなも読んでみて下さい。
白泉社 エ1,365円