『なんとなく素敵?なの。』
「もしも?したら、こうしましょう」のフレーズの繰り返しの絵本です。もしも、と仮定してそれに対する状況をポジティブに捉えてあります。落ちてきたのが空なら、それに付随する雲を食べちゃいましょうと、独特な発想がポジティブだと想うのですが、なぜそれがプラス思考であるかどうかとなると説明が付かないものです。
悩みを食べちゃえ式の法則じゃ単純すぎるかもしれないですね。
クーパー・エデンズのこの絵本は、多くの賞を受賞し100万部以上売れたベストセラーになっているのです。売れたから「良い絵本」と型にはめず、正面からこの絵と向き合って手にとってみてください。同系の絵本で『もしも暗闇がこわかったら夜空に星をくわえましょう』が出版されています。
そもそも絵本とは選び抜かれた言葉とそれを補う絵との融合によりそれぞれの奏でるメロディが1+1=2以上の力を私達に与えてくれると考えているのです。素晴しい絵本と出会う時、体中から湧き出るような感動を誰かに伝えたいのですが、拙(つたな)い表現力ではおぼつかないことがあります。だから、やっぱり手にとってご覧くださいませ。
ほるぷ出版 エ1,050円