『面白い!・・・っていうか凄いッ!・・・っていうか・・・』
深夜バラエティの司会みたいなことしてたり、ドラマのちょい役で少々ヲタクじみた役を演じてたりする、
ちょっと男前だけど影のうすい、へんてこな芸名の青年。
この作品を見るまで私が彼に対して抱いていたイメージはその程度のものでした。
しかし、近所のレンタル店で借りてきたこのDVDを観て大いに認識を改めました。
1.ネタがよい!視点というかアイデアの原石そのものがいいだけでなく、徹底的に磨きこんであるから、
比較的長尺の演目であるにもかかわらず、そして昨今の短尺のお笑いに慣れきってしまった私でも
途中で眠くなることもなく、逆にぐいぐい引き込まれていきました。
2.ややダミ声でときどき聞き取りにくいときもあったりはするけど、とても個性的な声質であり、
且つ稽古に稽古を重ねたのであろうその情感たっぷりの喋りは名人の落語のようで
何度繰り返し聞いても飽きることがなさそう。
3.ラストの”落としかた”がサイコー!
そのテクニックも、絶妙な”間(ま)”も名人芸といっていいのでは。
収録された数本の作品を見て、けったいな芸名の意味も、またなぜ彼がエンタのなんちゃらとかいったお子ちゃま向けの
チープなお笑い番組に登場しないのかもよくわかりました。
こんど彼の舞台をいちど生で見てみたいものです。
ソニー・ミュージックディストリビューション エ3,990円