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『絶品料理と極上ミステリーの共演』
舞台は小さなフレンチレストラン。
ここを訪れるお客さんたちが抱える謎をシェフが料理を絡めて解決していきます。
殺人とか警察が出てくるようなものではなく、あくまで日々の生活の中にある不思議ばかり。
どの事件の真相もちょっと困らせてやろうとかささいな誤解があるだけ。
料理が生んでしまった誤解・・・でもそこには隠された愛があって、誰かのために心をこめて料理するっていいな?って改めて思えます。
なかでも、最後の「割り切れないチョコレート」は泣かせます。
天才ショコラティエのお店にあるチョコレートの詰め合わせセットは3個・5個・7個・11個入り・・・・となぜか割り切れない数のものばかり。
それに秘められたショコラティエの思いは涙なしでは読めません。
唯一惜しかったのは、私自身がフランス料理にはまったく詳しくないこと。
文章で料理の名前や調理法を読んでも、それが一体どういうものなのか想像に難しく、
いまいち美味しそうなイメージが伝わってこない部分も多々ありました。
これにはすごく美味しい物を食べそこなったような気分(/_;)
東京創元社 1,575円